2024年3月2日、Startup Aquarium2024が虎ノ門ヒルズにて開催された。私も招待を受けたので参戦してみた。
Startup Aquarium2024とは?
Startup Aquariumは、「スタートアップのキャリア」を様々な角度から学び、スタートアップの中の人とも楽しく話せる、年に1回のキャリアフェアです。スタートアップ転職を考えている方はもちろん、大企業やスタートアップで活躍中で転職は考えていない方や、中長期的なキャリアチェンジを考えている方にとっても、次の一歩に繋がる気づきや出会いができる場をご提供します。大盛況だった2020年、2023年に続き、3回目の今回はさらに企画をパワーアップして開催します!
引用:Startup Aquarium 2024
要点はこんな感じ。
- 基本的なスタンスは「スタートアップ企業の採用イベント」
- 50社以上のスタートアップが参加し、ビジョンと今の取り組みについて自社アピールを行う
- スタートアップ各社とイベント参加者による交流
- 国内外を代表するスタートアップやメガベンチャーによるパネルディスカッション
私はすぐに転職はしないが、イベントに参加していろいろ話を聞いてみた。現在のスタートアップ事情を少しだけ知ることができたし、若き経営者のやる気にも触れられたので、なかなか有意義だった。
参加して感じたこと
ここからは私が個人的に感じたこと・気づいたことを3つほど書いてみる。
①日本企業の未来は明るい
3つの経済主体である国・企業・家計という括りで考えた場合、日本は政治がとんでもなくヘタで大損している(と私は思っている)のだが、企業に関していえば未来は明るいように思う。その理由は、日本のスタートアップには以下の特長があるからだ。
- 技術革新に強い
日本のスタートアップは、ロボット、AI、ディープテックなど、高度な技術に焦点を当てている。発想はアメリカが優位かもしれないが、技術を活かす点は日本も全く見劣りしない。むしろ品質管理も併せて考えた場合、日本は世界ナンバーワンだと思う。 - 社会的課題が多い
日本は高齢化、人口減少、環境保護など、社会的課題が多い。日本のスタートアップはこの課題解決に貢献する製品やサービスを、世界に先駆けて開発しているとも取れる。 - 国際化への挑戦
日本のスタートアップはグローバル市場をかなり意識している。先人たちが国際競争から目を背けていたことを反面教師にしているからだろう。英語力の向上や国際ビジネスに関する知識の拡充など、かなり国際化を意識した取り組みがされている。 - 政府の支援
日本政府はスタートアップに対し、補助金の提供、起業家向けの研修プログラム、イノベーションのための規制緩和など、さまざまな支援策が用意している。基礎研究への費用拠出はアメリカ・中国に次ぐ第3位だが、製品化や事業展開の際にビジネス展開しやすい環境は整備されている。 - ユニークなビジネスモデル
日本文化自体が特殊であり、この独自文化や消費者ニーズを理解したユニークなビジネスモデルが生まれやすい。地域特有のニーズに応えることで、新たな市場を切り開けることが可能になる。
問題だらけの日本という国だからこそ、スタートアップが育つという考え方ができなくもない。そう考えると、問題だらけなのも悪くない。。。のか?
②大企業がスタートアップのサービスを利用している
企業のプレゼンを聞いていてわかったのだが、超大手企業(例: トヨタ、三菱UFJ銀行など)がスタートアップのサービスを積極的に採用していたことがわかった。私の中では「大企業=保守的」と考えていたので、これはかなり意外だった。
逆にいえば、古株で最大手のサービスでも、簡単にスタートアップにとって変わられる、ということになる。総合力に勝る大手でも、ターゲットを絞って尖ったサービスを出してくるスタートアップなら、十分に勝ち目がある、ということなのだろう。
③プレゼンの上手さは企業によってまちまち
50社×2分間のプレゼン(エレベーターピッチ)を聞いてみて思ったが、優れた経営者、優れた企業であっても、プレゼンの上手さには結構差があった。自社サービスを延々と説明したり、ウケを狙ったり、というのも悪くはないが、参加者が一番聞きたいのは「自社サービスは何の困りごとを解決できるか」である。ここがきちんと伝わってきた企業は50%くらいだったかな。
その点でいうと、SmartHR創業者・宮田昇始さんのプレゼン(Nstock)はさすがの内容だった。スマホでカンペ見ながら喋ってるんだけど、2分間で伝えるべきことがきちんと伝わってきた。カンペ見て多少格好は悪くても、結局は内容を伝える方が大事なんだな、と改めて感じた。
まとめ
今回参加していたスタートアップはみなさん意識が高いし、また日本の投資家たちも意識の高いスタートアップを応援していることがよく伝わってきた。今回参加した50社が、5年後に世間を賑わせていることを祈っている。(実は私も1社手伝ってます)
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