【育成】納得できる評価面談:私が気をつけていたこと①

人材育成に関すること

今回は評価面談の話で一本。今回はいつものような分析の形ではなく、「私がどうしていたか」という経験談と考え方がメイン。バックオフィスに限らない話であり、私個人の考えなので、気楽に読んでいただければ。

エピソード:私がマネージャーだったころの話

私がマネージャーだったときに、配下にいた1人のリーダーに相談されたことがある。

リーダー「ダイナーさん、評価面談する側ってイヤじゃないですか?」
ダイナー「個人的にはイヤではないけど、気持ちはすごくわかる」
リーダー「だって人の評価決めるって、責任は重いし、文句は言われるだろうし」
ダイナー「確かに」
リーダー「評価される側もイヤだけど、評価する方はもっとイヤ」
ダイナー「なるほど、私はそこまで心労がないから、考え方がちょっと違うのかもね」
リーダー「どうやってるのか、教えてもらってもいいですか?」
ダイナー「了解ですー」

この時のリーダーは女性だったが、協調性が高い方だったので、他人を評価することに対して苦手意識があったらしい。今回はそこで話した内容が中心となる。

評価面談の流れ

まず評価面談についての定義付けをしておこう。

ここ10年~20年でしっかり定着してきた感のある評価面談。昔はどこの企業も年功序列で、上司の独断評価がほとんどだったことを考えると隔世の感がある。私なんか32歳の年に、同期全員がランクアップしたくらい横並びだったし。その評価面談、ほとんどの企業ではこんな感じで進めてると思われる。

  • 評価結果のフィードバック
  • 課題に対する対策を相談
  • 次の目標設定

今回の話は、評価面談はこの流れで進めている、という前提で進める。

評価面談に対するメンバーの反応

この評価面談の話を書くに当たって、評価を受ける側(メンバー)はどう思ってるのかを調べてみた。評価面談の印象をX(Twitter)で50件ほどデータを取ってみたところ、こんな分布だった。

【評価面談に関する印象】
※24年2月時点、Xでの最新50件の調査結果、印象の記載がないものを除く

・ポジティブ:33%
・ネガティブ:57% ※適当に流してる、という意見含む
・それ以外 :10%

やはりというか、ネガティブな意見が多かった。理由として多かったのは「評価が妥当じゃない」「給料上がらないから時間のムダ」「自己評価を書くのが大変」「キャリアアップとかどうでもいい」など。集約すると、苦労して評価シート作っても、上司の一存で評価が決まっているし給料も上がらないという意見かなと。

逆にポジティブなもののほとんどは「評価してもらった」「年収上がった」という意見。評価を高くつけてもらえればポジティブなのは当然かも

私がメンバー時代にイヤだった評価面談

ここで私がイヤだなぁ、と思った評価面談も上げておこう。

①目標設定していないことに対するダメ出し

あれが出来てない、これが出来てない、と文句を言われるが、目標設定に入っていないことばかりで、ダメ出しが全部後出しだったのは本当にイヤだった。期首の目標は達成してるのに、期中にねじ込んだタスクが出来ないからって、なぜ評価下げるの?それは反則じゃないの?

このときは評価者にもきちんと伝えたが、すでに評価が決まっており、どうにもならなかった。

②期待している役割や業務を全く言わない

目標設定時、評価者に「今期、期待することはなんですか?」とは事前に聞いたところ、「特にない。メンバーと仲良くやって」としか言われない。これも非常に困った。チームで成果を出すのが仕事なのに、求める成果がないってどういうことなの、と。

仕方がないので自分で目標設定したのだが、今度は評価段階になって「こっちが求めるレベルに届いていない」とのたまう。こっちはエスパーじゃないんだ、そっちの求めることなんか分かるかい!

③評価面談に出ていない話題で評価を決める

評価面談のあと、評価確定とともにフィードバックを受けるのだが、突然に「他のマネージャーと、もっとコミュニケーション取ってください」と言われる。いやそんなこと評価面談のときに言ってなかったでしょうよ。しかも評価確定後だから、こちらが何を言っても後の祭り。

ちなみに、他のマネージャーとの交流は頻繁に行っており、評価者がそれを知らなかっただけだった。評価面談のときに言われたら、反論もできるしエビデンスも出せるのに。。。

いかがだっただろうか。3つほど挙げてみたが、どこの企業でもありそうな内容で、「評価面談あるある」ではないだろうか。

評価者としての私のポリシー

私もずっと評価をされる側だったし、イヤな思いをすることも多かった。そこで評価者になったときに自分自身でこういうポリシーを掲げた。

メンバーがイヤだと思う評価面談はしない

すごく単純だが、このポリシーでずっと実行してきた。評価者になるときの研修では「相手がイヤがる指摘も、時にはしないといけない」とは言われたが、きちんと相手が納得できれば、イヤがり度合いは抑えられるはず。少なくとも自分の立場を利用して、いじめっ子のように振る舞うのは絶対にしないと決めていた。

では私はどういう形で評価面談を進めていたか。【育成】納得できる評価面談:私が気をつけていたこと② に続く。

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